Windowsで大量のフォルダやファイルを削除しようとした場合、想定よりも手間取って貴重な時間を消費したという方は多いかもしれません。
Windowsは大量のフォルダやファイルの削除に時間がかかる傾向にあり、エクスプローラーから実行した場合だけでなく、コマンドラインから「rmdir」を使用してフォルダを削除しようとしても結果はあまり変化しないのです。
本日紹介する「byenow」は、そのような場合に使用したいWindows用の高速フォルダ削除ツールです。「rmdir /s」と同様の動作を行いますが、マルチスレッド対応などさまざまなテクニックを駆使することで、標準コマンドよりもおよそ2倍高速に動作するそうです。
以下使用方法を説明します。
byenowの使用方法
公式サイトから実行ファイルをダウンロードし、中に含まれる「byenow.exe」をパスが通ったフォルダにコピーします。
byenowの最も簡単な方法は「byenow 削除するフォルダ」と指定する方法です。確認にプロンプトに「y」と入力すると指定したフォルダが実際に削除されます。
▲オプションを何も指定しない場合、CPUのコア数と同じ数のスレッドを使って、フォルダのスキャンと削除を同時に実行します。
以下のようなオプションを指定することもできます。
- --staged 最初にスキャンし次に削除する
- --preview スキャンのみ
- --threads 13 スレッド数を13に
- --delete-ntapi NtDeleteFileを使用してファイルを削除
- --list-errors エラーの詳細を表示
- --one-liner 進捗状況を1行で表示
オプションは「byenow --help」で確認可能です。
C:\>byenow --help Faster folder deleter, ver 0.2, freeware, https://iobureau.com/byenow Syntax: byenow.exe [options]Deletes a folder. Similar to 'rmdir /s ...', but multi-threaded. -p --preview enumerate contents, but don't delete anything -s --staged enumerate contents first, then delete them -1 --one-liner show progress as a single line -e --list-errors list all errors upon completion -y --yes don't ask to confirm the deletion -t --thread use specified number of threads -n --delete-ntapi use NtDeleteFile to remove files * By default the thread count is set to the number of CPU cores. For local folders it doesn't make sense to go above that, but for folders on network shares raising the thread count may be a good thing to try, especially for high-latency connections.
まとめ
byenowを使用すればWindowsのフォルダを高速に削除することができます。大量のフォルダやファイルをできるだけ時間をかけずに削除したい場合に試してみることをおすすめします。