Microsoftが昨日公開したWindows 10 Version 2004/20H2用の3月の月例更新プログラムKB5000802で、BSODが発生し、PCがクラッシュするという重大な不具合が発生していることがわかりました(Windows Latest)。KB5000802はWindows Updateによって自動的にインストールされてしまうため、事態はより深刻です。
オンラインフォーラムの報告によると、KB5000802を適用した環境で、特定のプリンターを使用するとBSODが発生し、Windows 10がクラッシュする模様。画面には「APC_INDEX_MISMATCH for win32kfull.sys」というエラーメッセージが表示されるとのことです。
実際にエラーを経験したユーザーは、以下のように問題を説明しています。
This update seems to be causing blue screens when printing to Kyocera Universal Print drivers. Have had at least 20 confirmed cases from 4 different clients already and it’s only been an hour into the day”.
このアップデートは、京セラユニバーサルプリントドライバーでの印刷時にブルースクリーンを引き起こすようです。まだ1時間しか経っていないのに、すでに4つの異なる顧客から少なくとも20のケースが確認されています。
プリンターは京セラのほか、リコー、ゼブラなどが影響しているようです。
ユーザーがメモ帳やOfficeなどのアプリで「印刷」を選択すると、Windows 10がクラッシュし、これはデバイスがプリンタを使用している場合にのみ発生します。またVersion 2004/20H2用のKB5000802だけではなく、Version 1909用のKB5000808でも同様の問題が報告されています。
更新プログラムをアンインストールして回避
今回の問題を回避するためには、KB5000802を手動でアンインストールするか、以前の復元ポイントにロールバックします。ドライバーを最新のバージョン「KX Universal Printer Driver (v.8.1.1109)」にアップグレードする方法は効果がないそうです。
更新プログラムをアンインストールするには以下の手順を実行します。
- 「設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update」を開く。
- 「更新履歴の表示」をクリックする。
- 「更新プログラムのアンインストール」リンクをクリックする。
- 該当の更新プログラムを見つけてアンインストールを実行する。
アンインストール後、設定でアップデートを一時停止しておきます。