Microsoftが公開したWindows 10用の3月の月例更新プログラムを適用すると、一部のプリンターを使用している環境でBSODエラーが発生する不具合が報告されています。
Microsoftはすでにこの問題を認め、サポートフォーラムで不具合の回避方法を提供していましたが、この情報が公式にWinodws 10のリリース情報ページにもまとめられています。
この情報によると、今回の不具合が影響する更新プログラムは以下の通りです。
- Windows 10 Version 2004/20H2: KB5000802
- Windows 10 Version 1909: KB5000808
- Windows 10 Version 1809: KB5000809
- Windows 10 Version 1803: KB5000822
不具合が影響するのは、Type 3のプリンタードライバーを使用している場合のみで、Type 4のドライバーには影響しません。更新プログラムを適用する前に、プリンタードライバーの種類を確認することが推奨されています。
手順は以下の通りです。
- Windows検索を開く
- 「printmanagement.msc」と入力
- 印刷の管理ウィンドウで、プリントサーバーを開く。
- コンピューター名をクリック。
- プリンターを選択して、ドライバータイプを確認。
Type 3のプリンタードライバーが表示されている場合、Windows Updateを一時停止することで不具合を回避することが可能です。
なお上記の手順を行う場合、「印刷の管理コンソール」機能を有効にしておく必要があります。コンソールを有効にするにはWindows検索で「オプション機能の管理」を検索し、オプション機能の画面で「機能の追加」をクリックし、「印刷の管理コンソール」を有効にします。
APC_INDEX_MISMATCHを修正する
Type 3プリンタードライバーを使用していて、すでに問題の更新プログラムを適用している場合、ブルースクリーンが発生する可能性があります。この場合、以下の手順で不具合を回避することができます。
- 管理者権限のコマンドプロンプトを起動。
- 以下のコマンドを実行。プリンターの名前は実際のものに置き換える。
rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /Xg /n “KX driver for Universal printing”
- 上記コマンドを実行するとプリンターのUIが開く。Attributesに「Direct」と表示されていない場合、以下のコマンドを実行してダイレクト印刷を有効にする。
rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /Xs /n "KX driver for Universal printing" attributes +direct
Microsoftは修正に取り組んでおり、 来週中には解決策を提供できる見込みとのことです。