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Windows 10のプリントスプーラーの脆弱性「PrintNightmare」の回避策

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Pexels photo 193057

Microsoftは最近、プリントスプーラーを使用しているWindowsに影響する新たなリモート実行脆弱性「PrintNightmare」の存在を認めました(Windows Central)。

脆弱性はSangfor社の研究者が誤って公開したもので、すぐに削除さたものの、GitHubですぐにフォークされたため、削除される前に他の人がアクセスできる状態になっていた模様

脆弱性は実際に悪用されており、Microsoftは、恒久的な修正プログラムがリリースされるまで、Windows Print Spoolerサービスを一時的に無効にするか、プリントサーバへの着信接続をブロックすることを推奨しています。

その回避策は以下の通りです。

PowerShellでPrint Spoolerサービスを無効にする

PowerShellを使ってPrint Spoolerサービスを無効にするには以下の手順を実行します。

  • スタートを開く。
  • PowerShellを検索。検索結果を右クリックして管理者として実行する。
  • Print Spoolerを停止するため以下のコマンドを入力して実行する。
    Stop-Service -Name Spooler -Force
    
  • 再起動後もPrint Spoolerを起動しないため以下のコマンドを実行する。
    Set-Service -Name Spooler -StartupType Disabled
    
S 20210703 210219

この手順を実行すると、デバイスはPrintNightmare攻撃から保護されますが、ローカルまたはリモートでの印刷ができなくなります。

なお再度Print Spoolerを有効にするにはPowerShellコマンドで以下のコマンドを実行します。

Set-Service -Name Spooler -StartupType Automatic
Start-Service -Name Spooler

グループポリシーエディタで回避する

Windows 10 Pro(Enterprise)では、ローカルグループポリシーエディタを使って脆弱性に対処することもできます。
以下の手順を実行します。

  • スタートをクリック。
  • gpedit.mscを検索してOKをクリック。ローカルグループポリシーエディタを開く。
  • 「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > プリンター」を開く。
    Gpedit1
  • 右側のペインで「印刷スプーラーにクライアント接続の受け入れを許可する」をダブルクリックする。
  • 「無効」を選択。

    Gpedit2

  • 「適用」をクリック。
  • 「OK」をクリック。

この手順を実行すると、外部ネットワークからの接続が無効になり、脆弱性が悪用されることを防ぐことができます。Windows 10をプリンターサーバーとして設定している場合、ユーザーは印刷ができなくなりますが、デバイスに直接接続されているプリンターは利用できます。

設定を戻す場合、ローカルグループポリシーエディターで「印刷スプーラーにクライアント接続の受け入れを許可する」を「未構成」に戻します。


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