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Windows 10の累積アップデートKB5011487などが公開 - 2022年3月の月例更新、リセット後データが残ってしまう既知の不具合が修正

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Windows 10 logo

Microsoftは本日、毎月米国時間の第2火曜日に提供している月例更新の一環として、Windows 10の各バージョンに対する累積アップデートをそれぞれ公開しました(Softpedia)。

今回公開された累積アップデートは以下の通りです。

  • Windows 10 Version 20H2/21H1/21H2: KB5011487
  • Windows 10 Version 1909: KB5011485
  • Windows 10 Version 1903: EOS
  • Windows 10 Version 1809: KB5011503
  • Windows 10 version 1803: EOS
  • Windows 10 version 1709: EOS
  • Windows 10 version 1703: EOS
  • Windows 10 version 1607: KB5011495
  • Windows 10 Version 1511: EOS
  • Windows 10 Version 1507: KB5011491

それぞれWindows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを利用して導入することが可能で、変更点は以下の通りです(セキュリティアップデートの内容は日本Microsoftのブログで参照できます)。

March 8, 2022—KB5011487 (OS Builds 19042.1586, 19043.1586, and 19044.1586)

Windows 10 Version 20H2/21H1/21H2用の更新プログラムKB5011487では、Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ更新が行われており、具体的には、Windowsデバイスをリセット/リモートワイプする際にデータが残ってしまう不具合が修正されています。

この問題は、Microsoft OneDriveやMicrosoft OneDrive for Businessなどのスパースデータを含むフォルダーがある場合に発生し、PCの譲渡などの際に個人情報が流出する危険性がありました。

更新プログラムをインストールしてから、この問題に完全に対処し、リセット後にファイルが残らないようにするには、最大で7日間かかる場合があり、すぐに効果を得たい場合、Windows Update Troubleshooter実行すると良いそうです。

ハイライト:

  • Updates security for your Windows operating system.   

改良と修正:

  • Addresses a known issue that occurs when you attempt to reset a Windows device and its apps have folders that contain reparse data, such as Microsoft OneDrive or Microsoft OneDrive for Business. When you select Remove everything, files that have been downloaded or synced locally from Microsoft OneDrive might not be deleted. Some devices might take up to seven (7) days after you install this update to fully address the issue and prevent files from persisting after a reset. For immediate effect, you can manually trigger Windows Update Troubleshooter using the instructions in Windows Update Troubleshooter.

更新プログラムには以下の3件の既知の不具合が存在します。

症状 回避策
カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindowsをインストールしたデバイスでは、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合がある。 LCUをスリップストリームする前に、2021年3月29日以降にリリースされたSSUをカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームする必要がある。Windows 10, version 20H2およびWindows 10, version 2004で使用されているSSUとLCUの統合パッケージでこれを行うには、統合パッケージからSSUを抽出する必要がある。
  • 以下のコマンドラインでmsuからcabを取り出す。
    expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <destination path> 
  • 以下コマンドラインで、先に抽出したcabからSSUを抽出する。
    expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <destination path>
  • この例ではSSU-19041.903-x64.cabという名前のSSU cabができあがる。このファイルをまずオフラインイメージにスリップストリームし、次にLCUを入れる。
KB5003690(2021/6/21公開)をインストールした後、KB5004945(2021/7/6公開)以降のアップデートなど、新しいアップデートをインストールできないデバイスがある。その場合「PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING」というエラーメッセージが表示される。 さらなる情報と回避策をKB5003690で確認可能。
信頼されていないドメイン内のデバイスにリモートデスクトップを使用して接続するときに、スマートカード認証を使用すると接続に失敗することがある。 KIR(Known Issue Rollback)によって解決されている。更新が適用されるまで最大24時間かかることがある。企業の管理対象デバイスについては特別なグループポリシーをインストールすることで問題を解消できる。

Windows Updateの他、Microsoft Update Catalogや、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。


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