Microsoftが4月末に公開したWindows 11用のオプションアップデートKB5012643では、これまでに、セーフモードで画面がちらついたり、ファイルエクスプローラーが不安定になるという問題が報告されています。
今回このKB5012643で、一部の.NET Framework 3.5アプリが動作しなくなるという新たな問題が発見されたことがわかりました(Neowin)。
Microsoftは、Windows 11 21H2の既知の不具合リストに「Some .NET Framework 3.5 apps might have issues」と題した、以下のような項目を追加しています。
不具合の内容は、KB5012643をインストールすると、一部の.NET Framework 3.5アプリで問題が発生したり、開けなくなったりすることがあるというもの。影響を受けるアプリは、Windows Communication Foundation(WCF)や Windows Workflow(WWF)コンポーネントなど、.NET Framework 3.5 の特定のオプションコンポーネントが使用されているそうです。
Microsoftは回避策として、KB5012643をアンインストールする方法を提案しています。更新プログラムをアンインストールするには以下の手順を実行します。
- スタートを開く
- Windows Updateの設定画面を開く
- Windows Updateの設定画面で、「更新の履歴 > 更新プログラムをアンインストールする」を選ぶ
- KB5012643を探してアンインストールを実行する
KB5012643をアンインストールできない場合は、Windowsの機能で.NET Framework 3.5とWindows Communication Foundationを再度有効化することで問題を軽減することもできます。これにはコントロールパネルを使用するか、管理者権限のコマンドプロンプトで以下を実行します。
dism /online /enable-feature /featurename:netfx3 /all dism /online /enable-feature /featurename:WCF-HTTP-Activation dism /online /enable-feature /featurename:WCF-NonHTTP-Activation
KB5012643は安定しているとはいいづらく、特に必要がない場合インストールしない方がよさそうです。