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Windows 11 Version 22H2ではMica/Acrylic効果がWin32デスクトップアプリでも利用可能に

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Windows 11ではFluent Designと共に、アプリの背景色にデスクトップの壁紙の色を組み合わせる「Mica」効果が導入されました。Mica効果では視覚効果を適用する際、デスクトップの壁紙を一度だけしかサンプリングせず、システムのパフォーマンスに悪影響を及ぼすこともないという利点が存在します。

現在Mica効果はWin32デスクトップアプリケーションで使用することができないという制限がありますが、Windows 11の次期機能アップデートWindows 11 Version 22H2では、MicaまたはAcrylicをWin32デスクトップアプリケションでも簡単に有効にできることがMicrosoftが公開したドキュメントから明らかとなりました(Windows Latest)。

Windows 11に追加される「DWM_SYSTEMBACKDROP_TYPE」を使用し、開発者はデスクトップアプリケーションにMicaまたはAcrylic効果を指定することができるようになる見込みです。

DWM_SYSTEMBACKDROP_TYPEは、「非クライアント領域の背後を含む、ウィンドウのシステム描画背景素材を指定するためのフラグ」とされ、以下の定数が定義されています。

  • DWMSBT_AUTO: 既定値。デスクトップ ウィンドウ マネージャ(DWM)に、このウィンドウのシステム描画の背景素材を自動的に決定させる。
  • DWMSBT_NONE: システム背景を描かない。
  • DWMSBT_MAINWINDOW: 長寿命ウィンドウに対応した背景素材効果を描画する。
  • DWMSBT_TRANSIENTWINDOW: トランジェントウィンドウに対応する背景素材効果を描画する。
  • DWMSBT_TABBEDWINDOW: タブ付きタイトルバーを持つウィンドウに対応した背景素材効果を描画する。

ただしDWM_SYSTEMBACKDROP_TYPEが使用できるのは、Windows 11 Build 22621(22H2)以降のバージョンで、それ以前のバージョンをターゲットにする場合は使用できないことになります。


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