AMDが先日したリリースしたWindows 11用の最新のグラフィックドライバーversion 23.3.1では、ディスプレイドライバーが代務アウト・クラッシュし、バグレポートツールが表示されるという大きな問題が修正されました。修正はRadeon RX 7000シリーズ向けのもので、古いグラフィックカードを搭載したシステムでは、MPOを無効化する回避策が未だに有効だとされています。
今回この最新のドライバーを使用した一部のユーザーが、50%以上の大幅なパフォーマンス低下を経験している事がわかりました(Neowin)。
パフォーマンスの問題はDirectX 12をベースにした合成ベンチマークである3DMark Time Spyで観測されています。Steamユーザーのopinali氏は、Ryzen 5900X+7900 XTXでTimeSpyのスコアが大幅に低下していると報告しています。
I have a massive drop in the TimeSpy scores (both regular and extreme) in a Ryzen 5900X + 7900 XTX. Example:
Ryzen 5900X+7900 XTXで、TimeSpyのスコア(通常とエクストリームの両方)が大幅に低下しています。例です。
https://www.3dmark.com/compare/spy/35755350/spy/36463560
Both tests with same general config, CPU is auto-overclocked by Ryzen Master but GPU is stock.
CPUはRyzen Masterで自動オーバークロックされていますが、GPUはノーマルです。
Important detail that I made this test after upgrading the Adrenalin driver to 23.3.1 released yesterday, so this could be a driver problem but I ran many other benchmarks, from 3DMark and others, also played some games, nothing else drops performance, only the TimeSpy which is a cataclysmic >50% loss.
このテストは、昨日リリースされたAdrenalinドライバを23.3.1にアップグレードした後に行ったので、ドライバの問題かもしれませんが、3DMarkなど他の多くのベンチマークを実行し、いくつかのゲームもプレイしましたが、他にパフォーマンスを下げるものはなく、TimeSpyだけが50%以上の激変したのです。
3DMarkの開発者は、Time Spyユーザーの約3%が最新の23.3.1ドライバーにアップデートした直後にパフォーマンスが低下したことに気づいたものの、自分たちではこの問題を再現できなかったと述べています。
ベンチマーク自体は何年も変更されていないため、現在の見解では、稀に発生するドライバーのバグが原因で、Time Spyの実行中にシステムが何らかの低電力モードで動作し、パフォーマンスが非常に低いレベルに低下してしまうのではないかと考えられています。
また、影響を受けるユーザーの数が少ないことから、不具合はWindows 11 Release Preview Insiderチャネルでのみ発生しているのではないかとも指摘されています。