Microsoftは2021年8月、Windows 11向けにデザインを一新した「クロック」アプリを発表しました。
新しいクロックアプリは、ユーザーインターフェイスが刷新されただけでなく、集中力を高めるために、特定の曲を再生することができるSpotifyとの統合機能を搭載して注目を集めていました。Microsoftの最高製品責任者であるパノス・パネイ氏は「ゲームチェンジ」機能だとも説明していましたが、この統合機能が数ヶ月前から動作しなくなり、現在も改善する兆しがない状況になっている事がわかりました(Neowin)。
Microsoftの公式サポートフォーラムやFeedback Hubには、SpotifyのアカウントをClockアプリにリンクした際の問題を報告するユーザーからのコメント複数寄せられています。ボタンをクリックすると空白のログイン画面が表示され、そこから進まない状態になるとのことです。
Spotifyの担当者は、この問題を解決するために複数の方法を提案したものの、効果がなく、Windows側の問題であると説明しています。
Hey all! Spotify support has officially confirmed this is a Windows issue.
皆さん、こんにちは！Spotifyのサポートは、この問題がWindowsの問題であることを公式に確認しました。
"We've checked around and it looks like this is a known limitation on Windows' side at the moment due to an expired certificate such that the oATH header being sent to the Spotify API is no longer valid. Please reach out directly to Microsoft Support for more detailed and info on any possible updates about the focus assist clock integration."
私たちが調べたところ、Spotify APIに送信されるoATHヘッダーがもはや有効でない期限切れの証明書のため、これは現時点ではWindows側の既知の制限であるようです。フォーカスアシストクロックの統合に関する詳細や可能な更新情報については、Microsoftサポートに直接お問い合わせください。
期限切れの証明書が理由であると原因が判明しているのにもかかわらず、これほど問題解決に時間がかかるのは異例の事態だといえそうです。この機能は誰も使用していないわけではなく、多くのユーザーが復活を希望しており、Microsoftの対応が待たれます。