Microsoftは先日、Windows Insider ProgramのCanary/Devチャンネル向けのWindows 11のプレビュービルド「Build 26052」で、Windows版sudoの提供を開始しました。
LinuxやmacOSを使い慣れたユーザーにとっては待望の機能ですが、Windows Server向けには提供する予定が無い事が、Windows 11 Build 26052のリリースノートから明らかとなっています(Neowin)。
Build 26052のリリースノートには以下のような情報が含まれています:
NOTE: The setting for enabling Sudo may incorrectly be showing on Windows Server Insider Preview builds – this feature will not be available on Windows Server and the setting will be disabled in a future Server Insider Preview build.
注: Windows Server Insider Previewビルドでは、Sudoを有効にする設定が誤って表示されている可能性があります。この機能はWindows Serverでは利用できず、この設定は将来のServer Insider Previewビルドで無効になります。
Windows Server Insider Previewビルドでsudoを有効にする設定があやまって有効になる可能性があるもの、この機能はWindows Serverでは利用できず、あやまって有効になった設定も将来のServer Insider Previewビルドでは無効になるとのこと。
Windows版のsudoは、Linux版のsudoと同様に管理者権限でコマンドを実行するための機能で、「設定 > 開発者向け > sudoの有効化」から有効にすることができます。
設定画面やsudo config --enable forceNewWindow|disableInput|normalを実行することで、以下の3つの実行モードを選択することができます。
- 新しいウィンドウで表示(forceNewWindow): 新しい昇格コンソールウィンドウを開き、そのウィンドウでコマンドを実行。デフォルトの設定。
- 入力が無効な場合(disableInput): 昇格したプロセスを現在のウィンドウで実行するが、新しいプロセスは標準入力を閉じた状態で生成される。新しいプロセスは入力を受け付けないため、入力を必要とするコマンドには使用できない。
- インライン(normal): 他のOSのsudoに最も似ている。stdin、stdout、stderrを全て現在のウィンドウに接続した状態で昇格プロセスを実行する。新しい昇格プロセスは入力を取り込み、出力を現在のウィンドウにルーティングすることができる。
sudoは管理者権限でプログラムを実行するための機能であるため、クライアント版のWindows 11より、さらにセキュリティが重要なWindows Serverには搭載されないのかもしれません。