Windows 11の次期機能アップデート「24H2」では、「PopCnt」だけではなく「SSE4.2」対応のCPUでないと動作しないようになるかしれません(Neowin)。
XユーザーのBob Pony氏は、Windows 11 Build 26080以降、CPUがSSE 4.2に対応していないシステムでブートしようとすると、ブートスクリーンの段階で自動的に再起動がかかると説明しています。
UPDATE: Since Windows 11 Build 26080, a CPU with the SSE4.2 instruction is ALSO REQUIRED TO BOOT Windows 11 Version 24H2!!
Attempting to boot Build 26080+ on systems without the SSE4.2 instruction present will trigger an automatic reboot once it reaches the boot screen phase. https://t.co/iLkYuqQojZ pic.twitter.com/5RCxzoFexQ
— Bob Pony (@TheBobPony) April 21, 2024
同氏は、以前PopCnt非対応のCPUで、Windows 11 Build 25905が動作しないことを発見した人物です。
POPCNTはポピュレーションカウントの略で、2進数表現における1の数を数えるのに使われます。AMDは2006年から2007年にかけて、x86業界初のクアッドコアプロセッサであるBarcelonaアーキテクチャで導入し、IntelはNehalem(第1世代のCore iシリーズSKU)で導入しました。
Barcelonaのような古いAMD CPUはSSE4a(SSE4.1/4.2なし)までの対応なので、PopCntは搭載していてもSSE4.2には対応しておらず、Build 26080以降が動作しないことになります。
なお、Windows 11は元々このような古い世代のCPUをサポート対象外としており、影響するのはWindows 11の要件チェックをバイパスしてインストールしている非互換PCのみとなります。
Microsoftが、Windows 11の互換性ブロックにSSE 4.2を追加していることも確認されていて、このような状況は想定の範囲内といえるのかもしれせん。